ウチは上の子(息子)が1998年生まれ、下の子(娘)が2000年生まれ。学年的には年子です。
なので上の子で学んだことをもとに、余裕を持って下の子に接することができたこともあるにはあるけど、ほとんどのことはそうでもなくて、同時進行的だったような気がします。
今日はタイトル通り「親として一番の修行は何かを考えたエピソード」を書きますが、「なんで息子じゃなくて娘の時の話なんだろ?」と自分で思います。
きっと年子で同時進行的だったことと、反対に男と女で言うことが違ったり差をつけちゃいけないと思いつつ、そういう心理が働いたのかも…と振り返りながら書いていきますね。
あれは確か娘が2歳の頃
2歳と言えばようやく、よちよち歩きを卒業かな…という年頃。
それまでお出かけや散歩の時は基本的に手をつないで歩いていたし、公園に遊びに行った時などは遊具から落ちてもすぐ助けられるようにすぐ横についてまわったり、多少離れた場所にいてもすぐ飛んで行けるようにずっと目を離さなかった、そんな頃です。
まさかの単独外出
ある日突然、娘が「ミキちゃんとこ行ってくる!」と言って玄関に向かいました。
「行ってくるって、ひとりで行くつもり?」
「うん!」
「おうち、わかるの?」
「うん、わかる」
「ママも一緒に行ってあげるよ」
「ううん、ひとりで行ける!」
そう言って靴を履いています。
同い年のミキちゃんのお家は道路向いの数軒隣り。直線距離にして30mくらいでしょうか。
ウチは割と閑静な住宅街で、家の前の道もそれほどしょっちゅう車が通るわけでもありません。
それなのに、「この子がひとりで歩いて行くなんて…」と緊張してきました。
もしも車が来たら、ちゃんとよけられるんだろうか
バイクや自転車が飛び出して来ないんだろうか
ちゃんと道路向かいへ渡れるんだろうか
なんにもない所で転んで怪我して大泣きしないだろうか…
いろいろ考えてドキドキしてきてしまいます。
それでも「行ってきます!」とドアを開ける娘に冷静をよそおって「いってらっしゃい!」と言葉をかけました。
そっと見守る母
でもやっぱり心配で急いで2階に駆け上がり、道路が見渡せる窓からそっと見守りました。
ミキちゃんちのピンポンを押し、ドアが開いて中に入るのを見届け、ようやく肩の力が抜けたのを覚えています。
ホッとすると同時に、その時「これが親の修行なんだ」と思ったのです。
100%お世話をしないと生きていけない赤ちゃんから
赤ちゃんにはお乳を与えないといけないし、おむつを替えて清潔に保ってあげないといけません。
抱っこしてあげないと移動できないし、最初は首も支えてあげないといけません。
寒ければ服や毛布をかけてあげないといけないし、暑ければ薄着にしてあげたり、汗で肌かぶれにならないよう対策を取る必要もあります。
お風呂も自分で入れないし、とにかく何ひとつできないのが赤ちゃんという存在。
どれも放置すると命に関わることで、100%の世話をし、守ってあげないといけません。
親の仕事はそんなところから始まります。
やがて自分でお座りしたり、ハイハイしたり、立ったり歩いたりと発達が進むにつれ、物理的な密着度とサポート度合いはほんの数%ずつ減って行くわけですが、
始めに書いたようにアクシデントがあった場合に備えて距離は詰めていますし、気持ち的には心配も増えて密着度かなり高めです。
そして娘2歳の出来事
そんな流れからの、手を離してすぐ駆け付けられない距離を取ること。これって親にとってすごく怖いことなんですよね。
でも、怖くても不安でも、ここでこらえないと!って思ったんです。
大丈夫、この子はちゃんとできる!って信じないとダメだと思ったんです。
いつまでも子離れできない親とか、子どもが大きくなってもストーカー並みに干渉する親がメディアで話題になったりするけど、まだ子どもが幼い時のこういう場面で我慢できずについてまわったりしちゃうと、きっかけが掴めずズルズルとそうなるんだろうなって。
物理的にも心理的にも徐々に距離を取る訓練が必要なんだなって。
足すんじゃなくて引くのが子育てかも
前にも似たようなことを書きましたが、自分が子どもを持つまでは子育てって何にもできないゼロ状態の子どもにいろんなことを教え、指導していく、つまり足していくものだと思ってました。
でも実際に子育てしてみると、子どもの可能性や切り開く力を信じ切って、密着度や干渉を引いていくのが子育てなんだと、それこそが親の修行なんだと、そう感じるようになりました。
もちろんその前に、子どもにゆるぎない自己肯定感を持ってもらうことが大前提なんですけどね。
いつものことながら、これは私がそう感じているだけであって、これが正しいとかみんなに当てはまるとは思っていません。
もし「わかるわかる!」って共感してくれる人がいたり、「そうかも」って思う人がいたら嬉しいな…と、そんな感じです(*^^*)
その出来事のあと
結局、娘の単独外出のあと、帰りは「そろそろおいとまする時間だよ~」ってミキちゃんちまで迎えに行きました(^_^;)
でも、次に出かけて行く時は、2階の窓から見守るのもグッとこらえ、勝手に帰ってくるのを待ちました。
そうしていつの間にかひとりで出かけて行くのが当たり前になりました。
実はこういったことは大きくなっても対象のトピックが変わったり程度が変わったりするだけで、ずっとついてまわることだと思います。
例えば子どもの進路のこととかね。心配だし手助けや口出しもしたくなるけど修行、修行!みたいな(^^)
また子育ての話もいろいろ書いて行くと思うので、良かったらお付き合いくださいね。
始めたばかりのこのブログ、読んでくれる方がいて感激してます。本当にありがとう(^人^)
それではまた!
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