高専ってどうなの?子ども2人が違う高専に入った親として話します。

研究イメージ 子育て

ウチの2人の子どもは、四国内でそれぞれ別々の国立高専に進学しました。
また、主人も国立高専の卒業生です。

そんな高専生だらけの家庭の主婦として、高専ってどうなの?と思って情報を集めてる人の役に少しは立つかも…と、高専について書いてみますね。

高専とは何か

高専が何かを知らない人が意外と多くて驚くことが結構あります。

学生証を出した時、高校を卒業してから入る私立の専門学校と勘違いされたり、工業高校と間違われたりすることが多いと、子どももよく言ってます。

「高専とは」と検索した時に出てくる有明高専の説明がわかりやすいので、引用しますね。

高専は、中学校卒業生を受け入れて、5年間一貫教育で優れた専門技術者を養成する学校です。
また、高校や中学校は中等教育機関ですが、高専は大学、短大と同じ高等教育機関です。現在、全国に59校あります。
国立高専は51校、公立高専は5校、私立高専は3校で、有明高専はもちろん国立です。

~有明工業高等専門学校≫高専とは より~

簡単に言うと「中学校を出たあとに入る、3年制の高校とは違う5年制の学校」といったところ。

学科は高専によって違っていて、商業系や商船高専なんてのもありますが、ウチの子は情報系と建設系に行きました。

もう少し詳しく知りたいな~という人は、ベネッセのこのページがわかりやすいと思います。

「高専」という選択…そういえば、どんな学校?|ベネッセ教育情報サイト
【ベネッセ|教育ニュース】独立行政法人・国立高等専門学校機構は、高等専門学校(高専)のことを知ってもらうために、中学生向けのパンフレットを作成しました。しかし、中学生はおろか、保護者などでも高専のことを、よく知らない人が多いことでしょう。中学生の進路選択の一つである高専とは、一体どんな学校なのでしょうか。

高専卒業後の就職率

中学卒業後の進路を決めるとき、卒業後の就職率や進学率が気になると思います。

国立高専卒業後の就職率は一貫してほぼ99%台を維持してるそうで、ウチの子が入って2年目位の時の学校からのデータでも、求人倍率は20倍ほどでビックリ。学生が望む条件かどうかは別として、企業から求められていることは間違いないと思います。

高卒18歳で就職はなんとなく不安だけど、20歳で確実に就職できるのは魅力かも!そんな選び方もありでしょう。

進学するつもりの場合はどうか

大学への編入

じゃあ、大学へ進学するつもりの人は向いてないんでしょうか。

実はそんなことなくて、むしろ学科的に合ってるなら高専から大学へというのはいいやり方じゃないかと思います。高専である程度しっかり勉強してちゃんとした成績をおさめていれば、大学への編入はすごくスムーズだからです。

実際ウチの息子はそのコースで編入が決まっていて、高専卒業後は大学3年生になります。

もちろん編入試験はありましたが、これまでの成績や実績を判定してもらうのが主で、大学にもよると思うけど後は面接だけだったり、簡単な論文や自己PR作文を出すだけだったりするみたい。

うちの息子もいわゆる受験勉強にめちゃくちゃ時間と労力、お金を割いた…という時期が全くなくて、親としても「当然受かるでしょ」的な感じ。受験生の親としてヤキモキするなんてことも全くなくて助かりました。

専攻科ってのもある

高専5年の卒業生を対象に、さらに2年間の教育を行う「専攻科」もあります。

専攻科への進学も大学への編入と同じで、それまでをきちんとしていれば割とスムーズ。すごい難関ってことはないと思います。

ただ、専攻科の受け入れ人数はそんなに多くないので、高専によっては倍率的に高いのかも。そのあたり個別のことはちょっとわかりません。ごめんなさい。

ちなみに専攻科修了者には大学院入学資格が与えられるので、どこかの大学院に進む子も増えているそうです。

高専に入るのは難しいのか

正直、倍率や偏差値は高い

さっき紹介したベネッセのページにも

もっとも高専の入試倍率は、高校の平均的な倍率よりも高くなっています。高校入試の偏差値ランキングなどで高専を検索すると、その偏差値の高さに驚く人も少なくないでしょう。

とあるんだけど、実際、中学までの成績はそれなりに良くないと入れないと思います。ウチの娘の時の学力選抜では、倍率が15~16倍でした。

元が良ければ推薦でスムーズに

ただ、常にクラスのトップの方にいるような子は学校推薦で受験できます。これも高専によると思うけど、普段の成績や生活態度、勉強以外の様々な活動実績を判定されるのが主で、筆記試験は2科目くらいだったり、作文だったりします。あとは面接です。

ウチの息子は推薦で合格しました。娘は推薦されて受けたのに落ちちゃって、ムキになって受けた学力選抜で合格しました。

普段が良ければ入学もスムーズ。それが高専かと思います。

高専に入ってからはどうなのか

実は入ってからが大変かも

高校って赤点が40点くらいだったりするのかな?一方で高専の赤点は60点くらいだと思います。

寮生活する学生も多いんだけど、夜3時間くらい必ず勉強しないといけない時間が設けられていたりするし、自宅から通っててそんな決まりがないからと呑気に構えていると、寮生にどんどん差をつけられて苦労したりします。

実際ダブってしまう子も多く、途中で辞めて行く子が多くてクラスの人数が減って行く…という現象もよくあります。

とてもじゃないけど学生生活を遊びで謳歌して、テスト前だけちょちょっと頑張って先へ進むなんてことは出来なさそうです。

転科制度もあるけど

そんなハードな勉強をするのに、入ってみてから「この学科は自分に合ってないかも」となったらしんどいですよね。そんなときには転科制度もあるけれど、それもある程度の成績をとってないとできないみたいです。

正直、入ってからが大変。それが高専とも言えるかもしれません。

勉強中

そもそも高校とは違う点

有明高専の解説にも「高校は中等教育機関、高専は高等教育機関」とあったように、学校も「生徒」とは呼ばず「学生」と呼びます。

全体的に「自分から学ぶという自主性・主体性がない人は知らないよ~」という雰囲気があるみたいです。

高専には職員室がない

高専には職員室がありません。先生はそれぞれ研究室を持っていて、子どもたちが言うには「学生に教えるのは研究のついでみたいなもん」なんだとか。

だから手取り足取りわかるまで根気よく付き合うという先生は少ないらしいです。授業は猛スピード&膨大な量でガンガン進んでいくし、一度わからなくなったら取り戻すのが大変なんだそうな。

ウチの息子は寮生活で離れて暮らしているので日々の泣き言を聞くことはほとんどないんだけど、娘は「もーいやだー!!なんでこんなにやらなくちゃいけないのー!!」とよく発狂してます(^_^;)

もちろんメリットも

じゃあツライばかりなのかというと、そうでもありません。

息子が言うには、学校・学科と自分のやりたいことが合致してて、学ぶ意欲がある人には最高の環境なんだそうです。

高専のロボコン・プロコン

映画になったりして高専のロボコンを知ってる人は多いかな?

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あんな感じで、ロボットじゃなくプログラムで競うプロコンってのもあります。息子はそれに参加したんだけど、人材確保で苦労しているたくさんの企業が下見に来るんですよね。

で、息子もそこでスカウトされて、そのままアルバイト雇用されました。寮に居ながらにしてプログラム開発の手伝いをし、一般的なバイトより高い給料を得てるんです。

自分の得意分野で将来につながることを実践して、いいお金もらえるなんて、ツイてるね!これも高専のプロコンのおかげです♪

研究発表の機会がいっぱい

他にもよその大学の先生と共同研究して学会で発表したり、東大の先生と一緒に高校生に教えるプロジェクトに参加したり。そこで人脈も築けます。

ついさっきも、海外へ研究発表に行くことになったと息子からLINEがありました。

ほかに得意の英語プレゼンで四国1位を獲ったりもしたんだけど、

英語教育は子どもに必要?息子が英語ペラペラにマスターした方法。
現在ハタチ、高専5年修了後大学への編入が決まっている息子は「英語ペラペラ」と言ってもいいレベルです。そんな息子がどうやって英語をマスターしたのか、親としては何をしたのかを書きますね。

こういった機会がたくさんあるのも高専の特長だと思うし、それらにかかる費用のうちほとんどは企画を担当する研究室の研究費から出るので、ウチとしての持ち出しはあまりないんです。ラッキー♪

だから息子が言うように、学ぶ意欲がある人には最高の環境かもしれません。

国際交流にも積極的だったりする

息子が英語ペラペラになった理由のひとつに、海外からの留学生が多くて、彼らとの交流が常にある環境というのもあります。

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高専によって程度は違うと思うけど、基本的には国際交流に積極的なところがほとんどで、ウチの娘も学校の企画による台湾短期留学に行きました。その時の費用も、大半は学校が負担してくれました。いえーい!

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高専の学費はどうなのか

ウチは国立高専なので、授業料自体はリーズナブルなんだと思います。

高校生にあたる18歳までは修学支援制度が適用されるので、学費は1ヶ月あたり1万円弱でした。それ以降はまあ倍くらいかな、という感じです。

制服(ウチの2人のとこは4年から私服)や教科書に何万円もかかるのは高校と同じだと思うし、高専だから高いものって特にないんじゃないかな。学科によっては作業着とか関数電卓とか、そういったものを買う必要は出てきますが、それも工業高校と一緒かと。

寮生活にかかる費用

息子のように寮生活になると、一番大きいのが寮食費。毎月3万円くらいはかかるし、家の食費と違って節約とかの工夫ができません。

食費以外のものは寄宿料とか寮費、厚生費、設備維持費なんて細かな項目に分かれているけど、全部足して1ヶ月あたり6,000円くらい。

学校以外が運営する寮とか下宿とか、一人暮らしだったらもっと嵩んで大変だろうなって思うので、その意味では学校に寮があって入れるというのは有り難いことだと思います。

寮生活のデメリット

入学したての頃は寮内での理不尽な上下関係、急にPC使用がダメになるなど意味不明な規則変更なんかでストレス満載、すごく悩んだ時期があった息子。

その時に「俺が上級生になったら役員になって寮改革する!!」と意気込んでいて、実際それを頑張って成果があったのかな?今は全然穏やかに楽しんでいる模様です。

ただ、寮のごはんは劇的にマズいと、マズい上に量も少なく最悪だと、ずーーーーっと言い続けています。業者が変わって期待したけど全然改善されなくて、友達もみんな不満炸裂だそうです。

毎日のことなんで聞いててかわいそうだけど、そういう意見は学生からも親からも常に上がってるのに変わらないので、どうしようもないのかな…

主人も学生寮のご飯はマズかったと言ってて、小中学校の給食は美味しかったのにどうして寮メシは不味いのか、とっても不思議がってます。

寮生活のメリット

寮だから当然掃除洗濯は自分でするし、そういう習慣が身につきます。普段の生活に親はノータッチなので、それ以外のことも全て自分で段取るのが当たり前。自立が進み、気配りもできるようになったと思います。

家にいるとつい、私がやった方が早いと手を出してしまいがちなので(汗)、離れることは私にとっても良いことかと。

娘も寮に入ればよかったのかもしれないけど、友達から女子寮生活の大変さを聞いているからか、「アタシ寮に入るくらいなら学校もやめる!」とか言ってます(^_^;)

高専も変革していくかも

こんな感じで私のわかることを書いてきましたが、少子化の影響、教育改革その他で高専も変革の時期かもしれません。学科が再編成されたり、立ち位置が変わって行くこともあると思います。

今日書いたことはあくまで、1998年と2000年に生まれた子の四国での話と捉えてくださいね。

ただ親としては、総合的に見て高専っていいなって思ってます。

娘の方は自分のやりたいことが見つかってない中でハードな勉強をしているのでしんどいみたいですが、幸せな未来につながるようにサポートしていこうと思います。

そんな長い記事、興味のある人に少しでも役に立てていたらいいな♪

読んでもらえて嬉しいです。ありがとう(^人^)
それではまた!

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